咀嚼習慣と噛み癖
よく、両方の歯で噛まなければという話をする人がいます。
これは、発育期の子供に対する話であって、咀嚼系が完成した成人に対しては間違った情報です。
発育期に両方の歯で噛む習慣がついた人は、顎の関節や筋肉のバランスが取れていますが、片噛みで育った人は左右アンバランスな咀嚼系をしています。
そういう人が、利き顎以外を急に使うと、かえってトラブルを生みます。
利き手、利き足があるように、利き顎があるのは自然なことです(本来は違いますが)。
噛みやすいほうで噛むのは、成人にとっては決して間違ったことではありません。
噛み癖があるのは、当たり前のことなのです。