食べ物は、私たちの健康に密接に関係しています。偏った食事や、単調な食生活を送っていると、体調不良や場合によってはいろいろな病気にかかることもよく知られています。
現代医学において、食べ物と病気の具体的な関係が証明されたのは、鈴木梅太郎博士によるオリザニン(チアミン…ビタミンB1)の発見に前後した、ビタミンの発見が始まりでした。食べ物に含まれる特定の栄養素の欠乏が病気の原因になることが報告され、「ビタミン」の概念が生まれ、その後、多くのビタミンやビタミン様物質が発見されました。
ビタミンの発見とビタミン欠乏症という病気の解明は、「栄養素」を「薬」として抽出・精製したところに特徴があります。これによって、「サプリメント」という文化が生まれました。食べ物や食べ方に関係なく、病気予防に「サプリメント」を摂ることは、間違ってはいないのかもしれませんが、安易に「薬」に頼ることはいかがかなと思います。
私たちの医学や科学で判明していることは、事実のほんの一部でしかありません。医学的に正しいと思われていることも、後年になって否定されることも少なくないのです。新薬や新しい治療法も、慎重に判断する冷静さが必要ではないでしょうか。
「薬」に頼らない健康法と、効果的な「薬」の使用法について、勉強してきたことを少しずつ書き足していきたいと思います。